今月の表紙
糞便の検査
小粟 豊子
1
,
三澤 成毅
1
1順天堂大学附属病院臨床検査部
pp.548
発行日 1998年6月1日
Published Date 1998/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903433
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症例 7歳の女児.37.5〜38.8℃の発熱あり.下痢(1日10回程度,血便)と腹痛を主訴として小児科を受診.急性出血性腸炎の起炎菌検査を目的として糞便が提出された.患者の糞便は淡褐色の水様便に血液の混入が認められる程度で,新鮮血様のものではなかった.
分離培養 BTB乳糖寒天培地,SIB寒天培地(Escherichia coli Ol57検査用),SS寒天培地,TCBS寒天培地(Vibrio検査用),CCDA寒天培地(Campytobacter検査用),セレナイト培地(Salmonella増菌用)に糞便を接種.CCDA寒天培地は35℃,2日間,ダイアカンピロパック®により炭酸ガス培養を,その他の培地は35℃で通常の好気培養を行った.
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