病気のはなし
胃の病気
名尾 良憲
1,2
1東京女医大・消化器病センター
2都立豊島病院
pp.16-19
発行日 1973年4月1日
Published Date 1973/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200110
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胃の構造と機能
口腔から摂取された食物は食道を通って胃にはいります.次いで十二指腸,小腸,大腸を経て進み,大便として肛門から排泄されます.この経過中に消化と吸収が行なわれるわけです.それゆえ口腔から肛門に至るまでを消化管と呼びます.
胃は横隔膜の直下で,食道に続いており,この部分を噴門と呼びます.また胃の十二指腸への出口を幽門と呼びます.噴門に近い部分は胃底部と呼び,幽門に近い部分は幽門前庭部です.両者の中間の広い部分は胃体部です.胃の内側は小彎,外側は大彎で,小彎の屈曲したところは胃角です.すなわち胃は嚢状を呈しています.
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