Laboratory Practice 〈生化学〉
糖尿病における尿中クレアチニン濃度による尿中アルブミン排泄補正量
金竹 茂純
1
,
小谷 和彦
2
,
丸口 由紀子
1
,
淀 かの子
1
,
上ノ町 仁
1
,
加治屋 昌子
1
1医療法人上ノ町・加治屋クリニック
2自治医科大学臨床検査医学
pp.81-84
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104155
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
糖尿病腎症において尿中アルブミンの評価は重要であるが,これに関して,わが国では尿中アルブミン排泄指数と尿中アルブミン定量が用いられている1,2).尿中アルブミン排泄指数は尿中クレアチニンによって補正される.尿中クレアチニンの排泄量は,健常者では変動が少ないが,年齢,性,体格(筋肉量)がこの規定因子として知られている3,4).糖尿病は加齢促進性を示し,また,筋量とも関連する病態であるため,同疾患病態下での尿中クレアチニン排泄量について検討を要する.
本稿では,糖尿病における尿中クレアチニンによる尿中アルブミン排泄指数について述べる.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.