技術講座 病理
軟部腫瘍の病理診断へのCISH法の応用
加藤 生真
1
,
元井 亨
1
1がん・感染症センター都立駒込病院病理科
pp.646-653
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103995
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新しい知見
軟部腫瘍の病理診断に際しては,染色体相互転座,融合遺伝子,遺伝子増幅などを検出する細胞遺伝学的検査が補助診断法として威力を発揮する.なかでもCISH(chromogenic in situ hybridization)法は組織細胞形態と細胞遺伝学的異常を同時に可視化可能な技術であり,蛍光顕微鏡や暗室などの設備を必要とせず,一般的病理検査室に導入可能な細胞遺伝学的検査法として有望である.また,腫瘍内での細胞の形態的・細胞遺伝学的多様性に対して統合的解析が可能となるため,研究面でも有望な手法である.
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