Laboratory Practice 〈生化学〉
CKD重症度分類の改訂ポイント―eGFRと尿アルブミンによる評価
今井 圓裕
1
1中山寺いまいクリニック
pp.200-204
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103869
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
2012年6月1日に『CKD診療ガイド2012』1)が日本腎臓学会より刊行された.腎臓病に関する国際的なガイドライン作成機構であるKidney Disease Improving Global Outcome(KDIGO)により慢性腎臓病(chronic kidney disease,CKD)の重症度分類が大幅に変更されたことを契機に,わが国でのCKD診療にふさわしいガイドラインを作成するためにCKD診療ガイド改訂委員会が組織され,CKD診療ガイド2012が作成された.今回の改訂においては単にKDIGOのガイドラインを翻訳したものではなく,CKD診療にとって重要な血圧や貧血に関する新しい治療目標値がわが国独自の基準で決定され,示されている.本稿では,今回の改訂の最も重要なポイントである新しい重症度分類を中心に述べる.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.