増刊号 この検査データを読めますか?―検査値から病態を探る
Ⅵ 血液・造血器疾患
5 高蛋白血症,貧血,尿蛋白陽性を認めた61歳の女性《多発性骨髄腫》
坂本 佳奈
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター血液科
pp.1102-1108
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103704
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Ⅰ.症例
61歳の女性.自覚症状としては腰痛を認めている.
現病歴:1か月前に咳嗽,発熱が出現し,肺炎の診断で前医入院となった.また,同時期より腰痛が出現し,腰椎圧迫骨折の診断を受けた.入院後の血液検査で高蛋白血症を指摘され,精査目的に当院紹介となった.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.