技術講座 生理
シリーズ 骨と関節の超音波検査・1
整形外科領域の超音波検査を理解するために
石崎 一穂
1
1東京厚生年金病院中央検査部
pp.599-604
発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103577
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
新しい知見
近年,整形外科領域の超音波検査(以下,整形エコー)は,“見える”から“診る”へステップアップした.しかし,他の領域と比較すると未熟で,基礎や臨床の分野でさまざまな研究や検討を繰り返し成熟している過程にある.リウマチの分野では,本年度よりエコーがガイドラインに加わり,運動器では,上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の早期発見や病期分類の有用性,パルスドプラ波形から算出した指数を利用した障害部の修復予測,膝関節症の軟骨の質的評価や半月板の亜脱臼の原因へのアプローチなど他の画像診断とは違う角度からの病態評価が注目されている.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.