Laboratory Practice 〈生理〉
呼吸機能検査の内部精度管理
松原 朱實
1
1広島大学病院診療支援部生体検査部門
pp.632-636
発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103590
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はじめに
検体検査の内部精度管理は,精度管理(quality control,QC),精度保証(quality assurance,QA),精度マネジメント(quality management,QM)へと発展しているが,呼吸機能検査では(社)日本呼吸器学会肺生理専門委員会「呼吸機能検査ガイドライン」1)で,較正用シリンジによる気量の許容誤差限界±3%以内の精度と週1回の既知非喫煙健常者の再現性確認を推奨しているのが現状である.また,病院機能評価,ISO9001,ISO151892)などの第三者評価により標準化や精度管理を生体検査部門にも導入する必要性があり,客観的な内部精度管理手法の確立は急務である.
そこで,本稿では呼吸機能検査のスパイログラフィを中心に内部精度管理を検体検査と比較して述べる3).
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