Laboratory Practice 〈移植医療〉
―移植医療と検査③―生体腎移植時のドナーの検査および評価(イヌリンクリアランスを中心に)
角田 洋一
1
,
矢澤 浩治
1
,
高原 史郎
2
1大阪大学大学院医学系研究科 器官制御外科学(泌尿器科)
2大阪大学大学院医学系研究科 先端移植基盤医療学
pp.1111-1114
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103377
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はじめに
献腎移植の症例数が少ないわが国において,生体腎移植の症例数は年々増加している.生体ドナーによる臓器移植の成功とはレシピエントとドナーの両者が順調な経過をたどることを意味し,術前,術中そして術後も含めて,生体ドナーを適切にケアすることはレシピエントのケアと同様に必要不可欠である1).そのため,医学的・心理社会的な検査を行い生体ドナーの適応を決定し,術後も長期にわたって注意深くドナーをフォローしていくことが重要である.本稿では生体腎移植ドナーの術前評価について,腎機能評価を中心に紹介する.
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