増刊号 免疫反応と臨床検査2010
I 総論―免疫反応の基礎
D 非特異反応―イムノアッセイのピットフォール
3 非特異反応回避のための工夫
青木 和雄
1
1アボットジャパン株式会社学術情報部
pp.791-794
発行日 2010年9月15日
Published Date 2010/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102894
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はじめに
イムノアッセイが異常値を示したとき,その原因の一つとして非特異反応がある.血中のフィブリンなどの有形成分やクリオグロブリン,M蛋白といった異常蛋白,異好抗体(メモ1),自己抗体などさまざまな抗体が非特異反応に関与する物質として知られている.
本稿では,これらの非特異反応物質の関与をどのように低減し,いかに非特異反応を回避しているかについて解説する.なお,凝集法やイムノクロマト法については他書を参照されたい.
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