Laboratory Practice 〈診療支援〉
外来迅速検体検査加算
米山 彰子
1
1虎の門病院中央検査部
pp.635-637
発行日 2010年8月1日
Published Date 2010/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102858
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はじめに
平成22年度診療報酬改定では,臨床検査にマイナス改定があるのではないかとの危惧に反して,外来迅速検体検査加算の引き上げ,一部の実施料の増点,検体検査管理加算(IV)の新設,採血料の増点など臨床検査について診療報酬上,一定の評価を得ることができたといえよう.なかでも外来迅速検体検査加算は,日本臨床検査医学会の提案により平成18年度の改定時に1項目1点,最大5項目計5点で新設されたものが,平成20年度の改定で最大5項目で25点に,そして今回は5項目で50点へと増点された.これは新設に向けて臨床検査医学会から申請した際に要望した点数であり,新設後に臨床検査医学会の評議員を対象に行ったアンケートで希望する点数を訊ねた際も最も多い点数であった.今回の改定に向けて,1項目10点への増点を要望していたので,いわば満額回答である.外来診療における迅速検査の重要性を評価された意義は大きく,病院の収益にも貢献できる.本稿では,外来迅速検体検査加算の概要と意義,その趣旨を生かす方向性について紹介する.
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