疾患と検査値の推移
花粉症
岡本 美孝
1
1千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学
pp.1458-1462
発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102693
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花粉症の現状
アレルギー性鼻炎は好発時期から通年性(perennial allergic rhinitis)と季節性(花粉症:seasonal allergic rhinitis)に大別される.最近の全国疫学調査からは,アレルギー性鼻炎の全国民の羅患率は40%近くに達している1).わが国におけるアレルギー性鼻炎の特徴はスギ花粉症の占める割合が高く,かつ患者数の増加が目立つことである2).前述の報告ではスギの植生がほとんどみられない北海道や沖縄の調査を含めても全国民の罹患率は26%を超え,10年前と比較して10%以上の増加がみられるとされている1,3).
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