増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学
I 顕微鏡の基本
2 顕微鏡写真の撮影のコツ
二村 聡
1
,
小畠 勝己
2
1福岡大学医学部病理学講座
2福岡大学病院病理部
pp.887-892
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102544
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はじめに
臨床検査や病理診断(細胞診断や組織診断)に従事している限り,顕微鏡写真の撮影は避けて通れない.症例検討会をはじめ症例報告や教育用ファイル作成などさまざまな場面で顕微鏡写真を撮影している.このように,写真撮影は日常業務の中に浸透し,定着している.シャッターボタンを押せば,誰にでも難なく撮れると信じられている写真であるが,いざ撮影してみると思い通りにならない.それはどうしてなのか.
本稿では,顕微鏡写真撮影にまつわる基本的な作法を紹介しながら,写真撮影方法の要点を解説する.なお,顕微鏡の原理,各部名称および調整方法については他稿を参照していただきたい.
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