目指せ!一般検査の精度向上
―尿沈渣検査の精度向上:5―尿沈渣成分の鑑別―上皮細胞類(卵円形脂肪体,円柱上皮細胞,封入体細胞,大食細胞)
友田 美穂子
1
,
八木 靖二
1
,
上東野 誉司美
1
,
佐藤 恵美
1
1癌研有明病院臨床検査第I部一般検査室
pp.816-819
発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102528
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
本稿のテーマに挙げられたこれらの細胞は,尿沈渣を鏡検している臨床検査技師にとって比較的苦手意識の強い細胞ではないかと思われる.その理由として,頻繁に出現しない,ほかの細胞と類似した形態を示すことが多い,などが挙げられるであろう.これらの細胞を鑑別するためには,いかにそのポイントを確実に捉えておくかが重要となる.本稿では細胞の特徴的な所見や出現時の背景,疾患などについて,最近の考え方,私見を交えて述べる.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.