技術講座 生理
―臨床生理検査シリーズ・12―超音波検査―臨床編(体表臓器)
尾羽根 範員
1
1財団法人住友病院診療技術部超音波技術科
pp.785-791
発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102519
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新しい知見
乳腺,甲状腺をはじめとする体表臓器領域は,体表面に近いため超音波の減衰が少なく詳細な観察が可能で,以前から超音波検査のよい対象とされている.こと乳腺に関しては,乳癌検診への超音波検査導入に関するトライアルが行われていることもあって特に注目を集めている.装置に関しては,近年のフルデジタル超音波診断装置の開発により,体表臓器領域で用いられる高周波探触子の分解能が格段に向上したことが挙げられる.さらにコンパウンド処理など画像処理の多様化や,基本となるBモード画像に加えて組織の硬さを可視化して表示するエラストグラフィなど,各種の新しい機能がリリースされている.
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