技術講座 生理
―臨床生理検査シリーズ・11―超音波検査―臨床編(上腹部)
西田 睦
1
1北海道大学病院検査・輸血部(超音波室)
pp.697-707
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102497
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新しい知見
造影超音波検査(contrast enhanced ultrasound,CEUS)とは,造影剤を用いた超音波検査である.わが国で保険適用となっている造影剤はレボビスト(R),ソナゾイド(R)の2種類ある.両剤とも血管相(vascular phase)で血流診断を行い,後血管相(post vascular phase)でクッパー細胞(Kupffer cell)の存在・機能診断を行う.現在臨床で汎用されているのはソナゾイド(R)で,保険適用となっているのは肝腫瘤性病変のみである(2009年6月現在).ソナゾイド(R)は世界に先駆け,わが国のみで認可されている.
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