技術講座 生理
―臨床生理検査シリーズ・3―心電図検査:臨床編(心電図波形異常の判読法)
土居 忠文
1
1高知大学医学部附属病院検査部
pp.1399-1405
発行日 2008年12月1日
Published Date 2008/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102313
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新しい知見
ブルガダ(Brugada)症候群:ブルガダらは,1992年,洞調律時に右脚ブロック様QRS波とV1~V3誘導においてST上昇を示し,心室細動をきたした,器質疾患を有さない8例を報告した.それ以来,特発性心室細動をもたらす症候群の一つとして注目されている.ブルガダ症候群の心電図の特徴は,完全または不完全右脚ブロック様QRS波形でJ波を有し,V1~V3誘導でST上昇を認める.V1~V3誘導を通常の肋間よりも1肋間上で記録すると典型的所見が得られることもある.
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