けんさ質問箱
心電図検査での電極の位置と波形の変化
佐瀬 一洋
1
1順天堂大学大学院医学研究科臨床薬理学
pp.388-389
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102426
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Q.心電図検査での電極の位置と波形の変化
心電図検査で電極の位置を各々1肋間上,また1肋間下につけた場合,波形はどの程度変化するのか教えてください.(岩手 A.K.生)
A.佐瀬一洋
心電図検査で電極の位置を1肋間上につけた場合,一般的にはV4からV6でR波が減高するとともに移行帯は時計方向に回転する.逆に,1肋間下につけた場合,V4からV6でR波は増高し,移行帯は反時計方向に回転する.
医療安全の観点からは,経過観察中に違う肋間からの記録が混在することによって,ST上昇や異常Q波など心筋虚血の判断を誤る可能性があるため注意が必要である.
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