技術講座 生理
―臨床生理検査シリーズ・2―心電図検査:臨床編(不整脈の判読法)
土居 忠文
1
1高知大学医学部附属病院検査部
pp.1311-1315
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102289
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新しい知見
トルサードドポアンツ〔torsade(s) de pointes,TdP〕とは,1960年代後半から,フランスを中心に注目されるようになった心室頻拍の一種で,QRS波がその振幅と極性を軸としてねじれるように変化する特徴を示す.QRS波が刻々と変化する多形成の心室頻拍の一つでQT時間の延長を伴って発生する.多くは数秒から数十秒でサイクル長が進行性に延長しTdPは自然停止するが,TdPを繰り返したり,心室細動に移行し突然死することもある.
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