増刊号 これから広がる生理検査・新たにはじまる生理検査
E 呼吸機能検査
5. 経皮血液ガス分圧検査
福永 壽晴
1
1金沢医科大学病態診断医学
pp.1080-1082
発行日 2008年9月15日
Published Date 2008/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102219
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
測定原理
皮膚の局所を42~43°Cに加温すると皮膚温の上昇を防ぐために局所の血管が拡張し血流量が上昇する.この血流量の増加は毛細血管の酸素分圧の上昇と炭酸ガス分圧の低下を招き,結果として毛細管血は動脈化する.また,皮膚温の上昇は表皮の死細胞の脂質構造を溶解することにより,局所的に皮膚のガス透過性を高める.したがって,加温された皮膚表面にガスセンサー(電極)を設置し,毛細血管から拡散してきたガス分圧を計測することによって,経皮的に,かつ連続的に血液ガス分圧を測定することができる.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.