私の一推し免疫染色
CD56
村田 哲也
1
1JA三重厚生連鈴鹿中央総合病院中央検査科
pp.822-823
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102172
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はじめに
CD56は別名をneural cell adhesion molecule(NCAM)といい,神経系接着因子として知られているが,神経系以外でも血液系腫瘍の免疫染色で有用なマーカーでもある.当院ではCD56はニチレイの希釈モノクローナル(クローン1B6)抗体,染色はDAKO社のEnVisionTMを使用し,抗体の反応時などにはサーモフィッシャーサイエンティフィック社のシーケンザを用いている.
本稿ではCD56の免疫染色が有用な疾患を三つ挙げよう.それは鼻型の節外性NK/T細胞性リンパ腫(extranodal natural killer/T-cell lympho-ma,nasal type)と多発性骨髄腫,そして神経内分泌系腫瘍である.
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