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Brugada型心電図の診断
速水 紀幸
1
1帝京大学医学部附属溝口病院内科
pp.825
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102174
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■Brugada症候群
心エコー・冠動脈造影検査・運動負荷で異常を認めないが,安静時に特徴のある心電図を呈し,突然心室細動を起こして死亡する症例を,1992年にBrugadaら1)が報告した.現在,これはBrugada症候群と呼ばれており,特発性心室細動の一つに分類されている.患者は圧倒的に男性が多く(女性の10倍),30~50歳代が大部分を占める.突然死は夜間に多い.わが国で,かねて“ポックリ病”や“青壮年急死症候群”と呼ばれた症例の多くがBrugada症候群だと考えられる.東アジアに多く,一部でナトリウムチャネルの遺伝子異常も判明している.薬剤やカテーテルアブレーションは無効で,治療は植込み型除細動器(implantable cardioverter-defibrillator,ICD)のみである.
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