技術講座 病理
尿細胞診のフィルター法
夏目 園子
1
,
今井 律子
2
,
佐竹 立成
1
1名古屋掖済会病院病理部
2東海市民病院 中央臨床検査科
pp.105-108
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101987
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新しい知見
フィルター法(武藤化学株式会社製の液状検体標本作製装置CytoPrep21使用)による標本作製方法は尿細胞診標本に求められてきた大きな課題を解決した.一つは,なるべく多くの細胞を標本に載せること,もう一つは,細胞の退色を防ぐことである.さらに,顕微鏡での観察範囲が狭いなどスクリーニングしやすい標本を提供してくれる.一方,機器が高価であることや径の小さい細胞などは標本に載らない,細胞が多い場合は観察しにくいなどの欠点もある.さらに改良し,尿細胞診断のためになくてはならない機器となるよう期待する.
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