Laboratory Practice 〈臨床生理●呼吸機能検査のステップアップ・3〉
睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査と問題点
岩尾 剛
1
,
山本 雄正
2
1JR九州病院中央検査室
2JR九州病院内科
pp.672-675
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101774
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はじめに
近年,マスコミなどで取り上げられる機会が多くなり,一般的にも睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome,SAS)の病名が知られるようになった.
SASは睡眠中の症状として,いびき,無呼吸・低呼吸などがあり,それに伴い低酸素血症を起こし,頻回の断眠により睡眠障害を起こす.日中の症状として傾眠傾向,作業能力・集中力の低下などが認められる.また,肥満,高血圧などの生活習慣病との関連や,交通事故・労働災害との関連も示唆されており,関心の高まっている疾患である.
当院では2003年からSASの検査を開始し,パルスオキシメータを用いて,年間およそ500名の運転士のスクリーニング検査を実施している.これまでの経験からSASのスクリーニング検査の現状と問題点をまとめた.
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