技術講座 微生物
抗酸菌染色の精度管理
大塚 喜人
1
1社会保険中央総合病院臨床検査部・感染制御チーム
pp.1363-1366
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101643
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新しい知見
新指針の塗抹検査
抗酸菌塗抹検査は簡便・迅速・安価な方法である.わが国では,これまで検査材料の直接塗抹法が採用されていた.しかし,欧米では集菌塗抹法が一般的になりつつある.これに倣って改訂された新結核検査指針においては,検査の精度を保つために集菌塗抹法が推奨された.同時に,これまで検出菌量を半定量的にガフキー号数(Gaffky scale)表記によって報告を行ってきたが,集菌することで定量性がなくなったことから,簡便な-,±,1+,2+,3+の表記法に変更された.しかし,臨床側の強い要望で,まだまだガフキー号数表記を行っている施設は少なくないのが現状である.
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