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資料
マイクロウエーブを用いた抗酸菌染色の検討
Microwave Ziehl-Neelsen Method for Acid-fast Bacteria
田村 恵
1
,
広川 満良
2
,
黒川 幸徳
3
Megumi TAMURA
1
,
Mitsuyoshi HIROKAWA
2
,
Yukinori KUROKAWA
3
1川崎医科大学附属病院病院病理部
2徳島大学医学部第1病理学講座
3川崎医科大学附属病院中央検査部
1Department of Pathology, Kawasaki Medical School
2First Department of Pathology, School of Medicine, University of Tokushima
3Department of Clinical Laboratory, Kawasaki Medical School Hospital
キーワード:
結核菌
,
抗酸菌染色
,
マイクロウェーブ
,
Ziehl-Neelsen染色
Keyword:
結核菌
,
抗酸菌染色
,
マイクロウェーブ
,
Ziehl-Neelsen染色
pp.339-341
発行日 2000年3月15日
Published Date 2000/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904351
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われわれは抗酸菌染色にマイクロウェーブ照射を用いることにより,迅速で簡便に染色する方法を検討したので報告する.組織学的に結核症と診断された17例を検討対象とし,室温に放置して染色する方法(通常法)とマイクロウェーブ照射を用いる方法の2つの抗酸菌染色を行い,両者の染色結果を比較検討した.また,培養した結核菌のパラフィンブロック標本も同様に2つの方法で抗酸菌染色を行った.
結果的に,マイクロウェーブ照射法は通常法と比べて,染色時間の大幅な短縮ができ,また同程度の染色結果が得られた.そして操作も簡便で行いやすいという利点があり,日常的に行う方法の1つとして導入することが十分可能であると思われる.
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