臨床検査フロンティア 検査技術を生かせる新しい職種
日本糖尿病療養指導士
中西 貴裕
1
1東京都済生会中央病院臨床検査科
pp.660-661
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101470
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はじめに
現在,わが国の糖尿病患者は約700万人と推定され,糖尿病予備軍を含めると1,400万人に達するといわれる.患者自身のQOL(quality of life)の低下,社会問題として医療費の増大を来すなど糖尿病にまつわるさまざまな問題が露呈しているなかで,二次予防としての糖尿病患者に対する対策も本格的に行われ始め,より効果的にそして継続的な患者教育が必要である1) ことが明らかにされてきた.従来,医師を中心にコ・メディカルスタッフも療養指導の任に当たってきたが,患者数の増加に伴うスタッフの充実や質的に保証される資格の整備が必要とされる中で関連学会の協力により日本糖尿病療養指導士認定制度が承認され,2000年日本糖尿病療養指導士認定機構が設立された.そして翌年3月に第1回目の日本糖尿病療養指導士認定試験が実施された.
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