私の必要な検査/要らない検査
内分泌検査 1.甲状腺・副甲状腺機能検査―検査医の立場から
家入 蒼生夫
1
,
沼部 敦司
1
1獨協医科大学臨床検査医学
pp.348-353
発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101383
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甲状腺
甲状腺は,頸部で体表近く位置するので形状の変化を容易に認知でき,またその産生するホルモンがヨウ素(I)という特異な元素を持ち放射性ヨード(131I,125I,123Iなど)によるホルモンの動態追跡が容易であったので,内分泌学研究者にとり蠱惑的な存在となり,甲状腺学の発展を促進させた.
甲状腺の検査を理解するには,甲状腺ホルモンの合成・分泌・代謝過程および調節機構などの理解が必要である1)が,ここでは触れない.表1に甲状腺に関する検査を目的ごとに分類し,その基準値を示し,要・不要を述べる.
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