検査じょうほう室 生化学
人間ドック受診者の血清中総コレステロール値の男女別・年齢別推移
折坂 美知子
1
,
櫻林 郁之介
2
1(財)岩手県予防医学協会臨床検査科
2自治医科大学大宮医療センター臨床検査部
pp.1526-1527
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101282
- 有料閲覧
- 文献概要
総コレステロール値の測定方法および標準物質は他の項目に比較し,かなり早い時期から確立されていたので,分析条件の違いなどによる測定値への影響はほとんどないものとの判断と,当施設は1993年から米国のCDC(Centers for Disease Control and Prevention,疾病対策予防センター)より国際認証を毎年受けていますので,総コレステロールの値は経年比較のできる正確度の高いデータとみなされることから,今回,1993年から2003年の11年間における人間ドック受診者の性別・年代別総コレステロール値の推移をみてみました.
対象データは,薬剤の服用などによる検査結果への影響を回避するため,問診項目のいずれかの項目において“治療中”と回答のあったデータはすべて削除し,のべ総対象者数72,924名,男性43,596名,女性29,328名について総コレステロールの平均値を算出しました.また,統計処理にはunpaired Student's t-testを用いました.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.