マスターしよう基本操作
血液塗抹標本の作り方
中嶋 孝之
1
,
小林 俊子
1
,
渡辺 孝子
1
1東京慈恵会医科大学病院中央検査部
pp.37-44
発行日 1980年1月1日
Published Date 1980/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201981
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末梢血液塗抹標本を光学顕微鏡で観察することは,白血球,赤血球,血小板の量的,質的情報が得られることから血液学のスクリーニング検査の中でも基本であり,かつ最も重要なものとされている.
異常細胞の出現する白血病や赤血球形態の変化を来す貧血症の多くは,1枚の標本が診断,治療と密接につながっており,これらを正確に判断するには血液塗抹標本の作製上の不手際,不適当な染色などによって形態学的な変化を受け,血液像の成績を大きく左右するので美しいきれいな標本でなければならない.
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