検査じょうほう室 微生物 感染症検査の迅速化・7
遺伝子検査
長坂 陽子
1
1天理よろづ相談所病院臨床病理部
pp.1426-1428
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101146
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はじめに
近年,イムノクロマトグラフィー1)やPCR(polymerase chain reaction,ポリメラーゼ連鎖反応)のような検査法が,感染症迅速診断を目的として応用され,今後の新しい検査ツールとしてさらなる可能性を秘めた方法となりつつある.このうち,PCRは抗酸菌の検出を中心に検査室に導入されたが,高価な機器や試薬,あるいは特別な技術が必要といった印象が根づいており,現在もなお一部の施設でのみ採用されているにすぎない.しかし,最近では,試薬の微量化や量産化が進み,in-houseで反応系を構築すれば比較的安価で購入可能となった.
今回は最新の遺伝子検査法をピックアップし,近い将来臨床検査へ応用が可能と思われる方法について整理する.
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