増刊号 新しい臨床検査・未来の臨床検査
各論
5.感染症検査
11 HCV核酸検査
稲田 麻里
1
,
横須賀 收
1
1千葉大学医学部腫瘍内科
pp.1271-1273
発行日 2006年10月15日
Published Date 2006/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101109
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はじめに
C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus,HCV)感染によるC型慢性肝炎はわが国で最も多い慢性肝炎である.HCV感染後,約7割は持続感染となり,肝炎に伴って約10~15%の割合で肝硬変へ進展するとされる.また肝硬変になると年率5~7%の高率で肝癌が発症する.肝発癌の予防のためにも慢性肝炎の時期に治療が必要である.
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