増刊号 新しい臨床検査・未来の臨床検査
各論
5.感染症検査
ノート HCV検診における検査の手順
横須賀 收
1
,
稲田 麻里
1
1千葉大学医学部腫瘍内科
pp.1274-1279
発行日 2006年10月15日
Published Date 2006/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101110
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はじめに
わが国には,100~200万人のC型肝炎ウイルス(hepatitis C virus,HCV)感染者がいると推定され,また年間3万人を超える肝癌死亡総数の約8割がHCV感染を伴っている.そこでC型肝炎ウイルス感染に起因する死亡を効果的に減らすことを目的として,厚生労働省では平成14年度(2002年)からC型肝炎等緊急総合対策を推進する一環として,C型肝炎ウイルス検診事業を開始した.検診を行うことにより,肝炎ウイルスに関する正しい知識を普及させるとともに,住民が自身の肝炎ウイルス感染の状況を認識し,必要に応じて保健指導などを受け,医療機関に受診することにより,肝炎による健康障害を回避することを目指すものである.
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