検査じょうほう室 生理 心電図の読みかた・7
不整脈の読みかた その3―心室性頻脈
國島 友之
1
,
三宅 良彦
2
1帝京大学医学部第4内科
2聖マリアンナ医科大学・内科(循環器)
pp.678-684
発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100951
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心室性頻脈の基本
心室性頻脈とはその言葉のとおり心室で起こる頻脈で,心室期外収縮,心室頻拍,心室粗動,心室細動が含まれています.なぜ心室性頻脈は重要なのでしょう? それはただ脈が“どきっ”とすることに以外に,めまい,意識障害,けいれん,失神,突然死など重篤な病態の原因となりうるため絶対に見逃してはならない不整脈だからです.
臨床現場でよく遭遇する心室期外収縮のほとんどは病的意義がありませんが,時に緊急処置が必要な心室頻拍や心室細動に移行することがあります.
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