Laboratory Practice 生化学 これからの臨床協力業務事例集
クリティカルパス その1 クリティカルパスへの臨床検査技師の参画―糖尿病教育入院を例として
宮城 景正
1
,
手登根 稔
2
,
小森 誠嗣
2
,
石川 和夫
3
1特定医療法人仁愛会浦添総合病院
2特定医療法人仁愛会浦添総合病院臨床検査部
3特定医療法人仁愛会浦添総合病院病院糖尿病センター
pp.640-642
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100676
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はじめに
激変する医療環境のなか,特に臨床検査の分野においては以前よりも増して病院検査室のアウトソーシング化の話が聞かれるようになってきた.今,病院検査室の臨床検査技師は,生き残りをかけて病院に必要とされる検査室の構築,すなわちチーム医療の一員として,他の医療スタッフから認知されることが重要と考える.一方,クリティカルパス(critical path,CP)は病院経営の効率化や医療費の適正化のみならず,チーム医療の推進,医療の質の向上を目的に急速に普及しつつある.それ故に,われわれが生き残るひとつの手段として,このCPへの積極的な参画が必要ではなかろうか.
当院臨床検査部は,1993年より病棟派遣臨床検査技師(病棟派遣技師)を設立し,チーム医療の一環として積極的に取り組んできた1).そのなかの業務の一つとしてCPへの参画が挙げられる.ここでは,当院臨床検査部が積極的に取り組んできた,CPに基づいた糖尿病教育入院への参画を例として取り上げてみたい.
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