けんさアラカルト
術中intact PTH迅速測定の有用性
岩田 由美子
1
,
下出 祐造
2
,
友田 幸一
2
1金沢医科大学病院中央臨床検査部
2金沢医科大学病院耳鼻咽喉・頭頸科
pp.384-385
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100530
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背 景
原発性副甲状腺機能亢進症は,副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone,PTH)の慢性的過剰分泌によって発症する疾患であり,血中Caとintact PTHとが高値を示す.その治療は病的副甲状腺の外科的切除が唯一の治療法である.その際,複数存在する副甲状腺のうち病的副甲状腺を特定することが不可欠となる.
その局在は,US,CT,RI,MRI,sesta MIBIの画像検査で検索されるが,必ずしも感度が十分ではないこと,症例によっては副甲状腺の部位や数が異なる場合もある1)ことなどから画像診断だけでは十分とはいえない.病的副甲状腺の残存があると副甲状腺機能亢進症の持続や再発などにつながり1,2),再手術の適応になることがある.
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