増刊号 一線診療のための臨床検査
第II章 各論―検査編
4. 生化学検査
6)総ビリルビン
飯塚 儀明
1
,
桑 克彦
2
1筑波大学附属病院検査部
2筑波大学大学院人間科学総合研究科
pp.1266-1267
発行日 2005年10月15日
Published Date 2005/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100285
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検査の基礎
1 . 試料の取り扱い
総ビリルビン(total bilirubin,T-BIL)は,直接ビリルビン(抱合型ビリルビン)と間接ビリルビン(非抱合型ビリルビン)とから成る.このうち,特に間接ビリルビンは光に対して分解されやすく,酸化されやすいため不安定である.したがって採血後の分離操作は,なるべく光にさらされないように行い,長時間保存する場合は遮光して凍結する.
2 . 測定法の概略
ビリルビン濃度測定に用いられている主な日常検査法は,①化学酸化法,②酵素法,③ジアゾ法である.
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