増刊号 一線診療のための臨床検査
第I章 総論―臨床編
7. 血液疾患の検査
3)DIC
片桐 尚子
1
,
川合 陽子
2
1慶應義塾大学病院中央臨床検査部
2国際医療福祉大学臨床医学研究センター
pp.1086-1090
発行日 2005年10月15日
Published Date 2005/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100238
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はじめに
播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation,DIC)とは,微小血栓による臓器障害と凝固因子消費障害や線溶亢進による出血傾向という相反する症状が出現する症候群のことで,さまざまな基礎疾患に合併する複雑で致死的な病態である.DICでは,早期に診断し,早期に的確な治療を開始することが求められており,そのためには的確な検査を速やかに行い,DICの病態と臨床検査の有用性を十分理解することが最も大切である.
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