検査室の安全管理・9
電気設備の安全管理・その2 臨床検査における電気設備と医用電気機器
山本 誠一
1
1川崎医科大学附属病院中央検査部
pp.1497-1500
発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100198
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
臨床検査で使用する医用電気機器(ME機器)および電気設備は日本工業規格〔JIS T0601-1 医用電気機器―第1部:安全に関する一般的要求事項(1999年改定)とJIS T1022 病院電気設備の安全基準(1996年)〕に定められている.JIS T0601-1は国際規格であるIEC 6060-1を翻訳したものである.この規格に合った電気設備と医用電気機器とを設置し,機器操作マニュアルに沿って正しく使用することが大切である.
臨床検査は生理機能(生体)検査と検体検査とに大別される.生理機能検査は患者にME機器の電極などを直接取り付けて検査するので,特に,電撃(電気ショック)事故防止が大切である.その他の問題として,静電気,磁気,携帯電話の電波によるME機器の誤動作などがある.一方,検体検査では,検者の電撃事故防止,電気による引火爆発,火災などがある.また,共通したものとして停電による影響も大きい.これらの問題と対策とについて解説する.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.