Senior Course 血液
血液染色 Ⅱ
黒川 一郎
1
1札幌医大,中検部
pp.758-759
発行日 1976年7月15日
Published Date 1976/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917742
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日常検査における血液染色で,ライトあるいはギムザ法は細胞の全体的特徴を把握分類するために用いられるが,一方,細胞個々の小器管を個別に染色する方法との共用によって診断的価値がいっそう高められることが多い.すなわち血液細胞の核・細胞質・酵素・金属・タンパク質にわたって光学的レベルで染色法が近年開発されている.今日これらを総合的に観察し,①白血病細胞の分類,②白血病,類白血病と骨髄増殖性疾患の区別,③リンパ球の分類(CLLなどの),④赤血球内の鉄,血色素,酵素異常などの診断,などに用いられている.
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