日常検査の基礎技術
光電比色計の基礎技術
𠮷野 二男
1
1神奈川県立衛生短大
pp.657-664
発行日 1975年6月15日
Published Date 1975/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917707
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光電比色計は臨床検査のうらで多く用いられる機器の一つで,現在,臨床検査の方法では,殊に臨床化学の分野では,比色分析がその検査測定の基礎となっているので,光電比色計の取り扱いは,比色分析の原理を理解するとともに,最も大切なことの一つである.精密器械の一つである光電比色計は,その使い方,保守の仕方が正しくないと,正しい検査成績が得られないので,検査室相互の間の精度管理を行った時に,お互いの間に結果のくい違いが起こったりして検査成績の信頼性に問題が生じるばかりでなく,その波及するところは,患者の子後まで影響を与えることになる.
殊に目に見えない部分が多いので注意が必要である.ここでは日常の測定上に注意すべき事柄を中心に解説して,それに必要な構造上の分類と,波長の検定などについて記してみたい.
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