研究
頭部外平衡不関電極法に関する研究—周波数・振幅・連続性について
吉井 信夫
1,2
,
石井 久枝
3
,
村山 利安
3
1東邦大第2外科・脳神経外科
2前,慶大脳神経外科・中検脳波室
3慶大中検脳波室
pp.627-630
発行日 1975年6月15日
Published Date 1975/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917698
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はじめに
単極誘導にて,脳の電位変動の絶対値を得るために最も重要なことは,不関電極の電位が0である,ということである.しかし実際上このような不関電極を得ることはできない.不関電極の選択に際しては,脳の電気活動の影響の多寡ということと,活性電極,不関電極間の距離,雑音の混入ということが問題となってくる.このような問題を解決するために我々は,十数年来不関電極についての研究を行ってきた.ここでは,異常波形について,通常用いられている耳朶不関電極法を基準として,交差耳朶不関電極法,平均不関電極法,頭部外平衡不関電極法による記録を比較し,脳波の振幅,周波数,連続性について検討した.
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