研究
最近10年間の広島県衛生研究所における結核菌検査成績について
武井 直巳
1
,
中森 純三
2
1広島県衛生研究所広島大学医学学部細菌学教室
2広島県衛生研究所広島大学医学部病理学教室
pp.475-477
発行日 1966年5月15日
Published Date 1966/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917041
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はじめに
最近,結核症による死亡率は著しく減少したが,これは診断,治療ならびに予防に関する研究の進歩がもたらした結果であることはいうまでもない。しかし,薬剤耐性菌増加の傾向ならびに塗抹陽性,培養陰性例などの問題が目下の課題として提起されていることは周知のとおりである。
さきに大崎ら1)は昭和28年度の当所における結核菌検査成績について報告しているが,私どもはその翌年から昭和38年までの10年間に実施した検査成績をまとめ,その間における推移を知ろうと試みた。
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