研究
血清ならびに尿ビリルビン簡易臨床検査法—Ictotestについて
木原 彊
1
,
近藤 忠亮
1
,
赤未 笑入
1
,
行武 正躬
1
,
青山 彰
1
1岡山大学医学部第一内科教室
pp.340-343
発行日 1965年4月15日
Published Date 1965/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915750
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黄疸を早期に発見し正確な診断を下すことは,治療の面においても,病状の経過を判断する上においても極めて大切なことである1)2)。古くから血清ビリルビン(以下血清ビと略す)の測定にはMeulengracht氏黄疸指数測定法3),Evelyn-Mallory氏法4),Jendrassik-Cleghorn氏定量法変法5)などがあり,尿ビリルビン(以下尿ビと略す)。の定性反応にはGmelin氏法6)Rosenbach氏変法,Roin氏ヨードチンキ法,中山氏法,Harrison氏法などがある7)。直接bilirubin 2分画と間接bilirubinとを同時定量する測定法としてBilling法16),Schachter法17),Eberlein法18)があるが,なお臨床的意義についてはまだしの感があり又臨床医家には操作が繁雑である。著者らは最近,血清並びに尿ビリルビン簡易検査錠剤として発売されたIctotest(Ames Co・Inc・8)12))(小野薬品輸入)を使用し他の検査法と比較し又再現性についても検討を加えたので報告する。
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