特集 血液検査の問題点
16 血液凝固測定の問題点・4—正常値
藤巻 道男
1
,
安井 武義
1
,
堀田 義弘
1
,
大友 弘道
1
,
福島 康圭
1
,
鈴木 和枝
1
1東京医大臨床病理学教室
pp.964-968
発行日 1968年12月1日
Published Date 1968/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916554
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血液凝固測定の正常値設定に関する問題点として,基本的には標準検査法が確立されなければならない。わが国においては,血液凝固時間の標準検査法は日本血液学会および日本臨床病理学会の規定によるLee & White法が用いられている。また部分トロンボプラスチン時間PTTとプロトロンビン時間についても日本臨床病理学会において検討がなされている。
なお標準検査法が確立され,これが用いられたうえでも,血液凝固の測定法の基本的な性格として,終末点の判定は測定者による個人差があり,また被検者にみられる生理的な動揺などは正常値の設定のうえに影響を与え,考慮されなければならない。
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