私のくふう
パラフィン包埋ブロックの接着作業に関する1くふう
松尾 均
1
1大阪府立成人病センター・病理
pp.824
発行日 1968年11月15日
Published Date 1968/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916524
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パラフィンの煙は,気道刺激,あるいは発癌性の問題など,人体に数々の悪影響をもっていると思われるにもかかわらず,今日なおパラフィンブロックの台木への接着作業は,火焔で熱したスパーテルや,高温に保った電気ゴテを使用しており,パラフィンからの煙の発生は避けられない。かりにスパーテルをパラフィンの融点より少し高めの温度にすると,煙の発生はみられないが,熱容量の少ないこれらのスパーテルは,温度が下がりやすく作業能率は著しく低下してしまう。そこで私は①煙を発生させず②多量の連続作業に対しても一定の温度が保て③しかも作業がしやすい構造であることを目標に,保健と作業能率向上とを考慮して,図のような器具を作ってみた。
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