入門講座 共通
医学写真のとりかたのコツ(2)
進藤 登
1
1国立東京第一病院研究検査科
pp.747
発行日 1968年10月15日
Published Date 1968/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916502
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バック用に使用する樹脂板も厚さが増したり,色調が濃すぎると透過光にムラができるし,また投射光によって生じた影を消すことができなくなる。
バックは被写体によって決めるが,前にあげたネビーブルーの色だとだいたいどのような被写体にも適する。以上のように,前回の撮影装置と合わせて,撮影を行なえば,一度被写体の位置を決め,カメラを取りかえるだけで,白黒・カラーは同じ状態で撮れる。バックはよごれることなく,のせ台のガラス板をちょっとふくだけで,次の撮影にとりかかることができる。ただ,注意しなければならないのは,カラーの時にバック用樹脂板を入れるので,シャッターを押す時に自分の手の影が写る恐れがあるが,レリーズを使用すれば問題はない。
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