特集 グラフ特集臨床検査の基礎
血液検査の基礎的手技
ヘマトクリツトの測定
寺田 秀夫
1
,
天木 一太
2
1昭和大学臨床病理
2日本大学第1内科
pp.116-120
発行日 1966年11月25日
Published Date 1966/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916043
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ヘマトクリット(Ht)の測定を正しく行なうことは,血液検査の第一歩であり,Ht値の変動は赤血球数のそれより,正確な貧血の程度を知る目安になる。測定法にはWintrobe管を用いる方法と毛細管法があるが,前法の場合,血球と血漿を分離する遠心効果と遠心時間により値が変ってくる。原法では回転半径225mm,3,000r. p. m. 30分と規定され,この遠心力(reactive centrifugal force:R. C. R)は2.264Gである。わが国の遠心器の回転半径は米国のそれより短く,したがって回転数を3,000r. p. m. 以上にあげなければ2.264Gに達しない。
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