研究
生化学的臨床検査の測定値の信頼性に関する研究
加地 幸子
1
,
長崎 寿美子
1
,
別所 純子
1
,
山下 喜和枝
1
,
山中 利子
1
1名大医学部附属衛生検査技師学校
pp.66-69
発行日 1966年1月15日
Published Date 1966/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915894
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はじめに
近来,医師の診断に占める臨床検査の比重は次第に重さを増してきている。しかしながら,この検査の結果を充分に診断,治療のために活用するには,まずその検査値の信頼性が問題になろう。この信頼性は,検査の種類あるいは検査者の経験などにより差異が生ずるものと考えられる。これらの点を解明するため,著者らは,検査の結果を数字で捕え易いこと,比較しやすいこと,近年とみに生化学の分野の発達がめざましく検査室での比重が大きいと思われることなどの点に留意し,今回は生化学の分野にしぼり尿素窒素,コレステロールを測定項目に選んで次の2点について検討したので,報告する。
(1)検査者の経験の有無による検査結果の信頼性の差異
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