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デキストラン硫酸—Mg法によるHDL-コレステロール測定法とその臨床的意義
八島 弘昌
1
,
末田 美歩
1
,
檜脇 千里
1
1広島県立広島病院第二研究検査科
pp.1067-1070
発行日 1979年10月15日
Published Date 1979/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915229
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はじめに
高比重リポ蛋白コレステロール(High density lipoprotein cholesterol,すなわちHDL-コレステロール)が,1976年Framinghamの疫学的研究1)により動脈硬化症,特に冠状動脈硬化症において強力な危険予防因子(Negative risk factor)であることが判明して以来,にわかに注目されるようになった.
HDL-コレステロールはコレステロール代謝のうえで極めて重要な役割を演じており,他のリポ蛋白や細胞膜との間でコレステロール(遊離型)の交換を行い,HDLに結合しているLCATの作用によりエステル型となって,コレステロールの吸収体としての作用を有すると言われる.
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